施術料金を決めるとき、「周りと同じくらい」「高いと思われたくない」という感覚だけで決めると、予約が増えても手元に利益が残らないことがあります。レンタルサロンを利用する場合は、
施術時間ではなく、準備から片付けまでの総時間と1回ごとの費用を基準に考えることが大切です。
この記事では、施術単価・サロン利用料・材料費などを整理し、無理なく続けられる価格を計算する手順を紹介します。

価格を決める前に5つの数字をそろえる
- お客様からいただく施術料金
- レンタルサロン利用料
- オイル・タオル・消耗品などの材料費
- 決済手数料や予約サービス利用料
- 移動・準備・清掃を含む総所要時間
広告費や交通費など、月単位で発生する費用も別に把握しておきます。最初から完璧な数字でなくても構いません。まずは直近1か月の実績を使い、毎月見直せる形にしましょう。
1回の施術で残る金額を計算する
基本の計算式
施術料金 − サロン利用料 − 材料費 − 決済・予約手数料 = 1回あたりの粗利益
たとえば施術料金8,000円、サロン利用料2,000円、材料費500円、決済・予約関連費300円と仮定すると、1回あたりに残る金額は5,200円です。これは説明用の例であり、実際の費用は利用するサロンやサービスの最新条件で計算してください。
「施術時間」ではなく総所要時間で時給を確認する
90分施術でも、移動30分、準備30分、カウンセリングと会計30分、片付け30分が必要なら、仕事に使う時間は合計3時間です。先ほどの粗利益5,200円を3時間で割ると、時間あたり約1,733円になります。
ここから月々の広告費や通信費、研修費、税金に備える金額も必要です。予約が入ったときだけでなく、事業全体で時間と費用が回るかを確認しましょう。
価格を下げる前に見直したい3つの方法
1. 予約時間を施術工程に合わせる
必要以上に長い枠を取ると、利用料が増えやすくなります。一方で短すぎると、お客様を急かしたり片付けが雑になったりします。準備・施術・会計までを一度計測し、必要時間を15分単位で調整します。
2. メニューの価値を具体的に伝える
「60分○円」だけでは、他店との価格比較になりやすくなります。カウンセリング、施術後のセルフケア案内、完全個室の落ち着きなど、料金に含まれる体験を言葉にしましょう。
3. 固定費を増やす前に需要を確かめる
月契約の物件を持つ前に、レンタルサロンで曜日・時間帯・メニューごとの予約数を検証すると、必要な固定費を判断しやすくなります。詳しくはレンタルサロンで開業コストを抑える方法もご覧ください。
月1回の価格見直しワーク
- 直近1か月の施術件数と売上を書く
- 利用料・材料費・手数料を合計する
- 移動や発信を含む稼働時間を記録する
- 1回あたりと1時間あたりの利益を計算する
- 価格・予約時間・メニュー説明のうち、次に変える項目を1つ決める
値上げを考えるときは、「申し訳ない」ではなく、安全な環境と施術品質を継続するために必要な価格かという視点で確認してみてください。
まとめ|続けられる価格はお客様への安心にもつながる
価格設定は一度決めて終わりではありません。利用料、総所要時間、材料費、決済費用を定期的に確認し、施術価値の伝え方と一緒に整えることが大切です。利益が残る仕組みを作ることで、慌てずにお客様と向き合える時間を確保しやすくなります。
料金や手数料は変更されることがあります。実際の計算では、各サービスの公式情報とAndSTARの予約画面で最新条件をご確認ください。


